
うちのうさぎさんが年をとってきたみたい…。首が傾く「斜頸」という病気もあると聞いて、心配なの。

うちのポンちゃんは7歳のとき、突然首がカクンと曲がってぐるぐる回ったりしてびっくりしました。年を越せないかもと思ったけど、そこから10歳まで長生きしてくれたのよ!
- うさぎの首が急に傾いたときの不安
- 斜頸は治るのかという心配
- 餌をうまく食べられないうさぎの世話
- 年をとったうさぎの変化へのとまどい
- 高齢うさぎとの暮らし方の迷い
うさぎの首が傾く「斜頸(しゃけい)」は、何の前触れもなく突然やってきます。
首の傾きに気づいたら、まずは早めに動物病院で診てもらうことが大切です。
この記事では、ポンちゃんと10年一緒に暮らした経験をもとに、6歳ごろから出てきた老化のサイン、斜頸の治療と毎日の介護の工夫、高齢うさぎと暮らすコツを紹介します。
うさぎの寿命と老化のサイン

うさぎは、6〜7歳を過ぎると高齢期に入るといわれています。
ポンちゃんも6年目に入ったころから、足がよろけたり、目が白くにごったり、黒い毛の中に白い毛が混じったりと、それまでになかった変化が次々と出てきました。
ここでは、うさぎの寿命と高齢期の目安、そしてポンちゃんに実際に表れた老化のサインを、足腰や目、毛並み、トイレの順に紹介します。
うさぎの寿命と高齢期の目安
飼われているうさぎの平均寿命は8年ほどといわれています。
最近は、飼い方の情報や、うさぎを診てくれる動物病院が増えたことで、10年近く生きるうさぎも増えているそうです。
| 時期 | ポンちゃんの様子 |
|---|---|
| 6歳ごろ | 足のよろけ、目の白いにごり、白髪が出はじめる |
| 7歳 | 首が傾く斜頸になる |
| 斜頸のあと | 首の傾きに慣れ、よく食べて過ごす |
一般には6〜7歳を過ぎると高齢期とされていて、ポンちゃんに変化が出はじめたのも、ちょうどそのころでした。
ただ、年齢はあくまで目安なので、その子の様子をよく見てあげることが大切です。
足腰のよろけと目の白いにごり
最初に気づいた変化は、足のよろけと、目の白いにごりでした。
年をとると筋肉が落ちて足腰が弱くなり、目には白内障などの病気が出やすくなるからです。
ポンちゃんは6年目に入ったころ、突然足がよろけるようになり、目も白っぽくにごってきました。
- 歩くときのよろけ
- 段差でのつまずき
- 白っぽくにごった目
白内障は、進むと痛みのある別の目の病気につながることもあるそうです。
目の色が変わってきたと感じたら、早めに動物病院で診てもらいましょう。
白髪と毛のつやの変化
年をとると、白髪が増え、毛のつやがなくなってきます。
毛の色が薄くなるのに加えて、体を動かしにくくなり、毛づくろいが行き届かなくなるからです。
ポンちゃんも、いつのまにか白い毛が目立つようになり、毛のつやもなくなっていきました。
- 増えてくる白い毛
- ぱさついて見える毛並み
- おしりのまわりで抜け毛が固まる
毛並みの変化に気づいたら、ブラッシングで毛づくろいを手伝ってあげるとよいでしょう。
トイレの失敗と皮膚のトラブル
トイレを決まった場所でできなくなるのも、老化のサインのひとつです。
足腰が弱ると、トイレまで行ったり、ふちをまたいだりすることが難しくなるといわれています。
ポンちゃんも決まった場所でうんちができなくなり、あちこちにコロコロうんちが転がるようになりました。
| ポンちゃんに出た変化 | そのときの様子 |
|---|---|
| トイレの失敗 | うんちがあちこちに転がる |
| 毛が抜ける | ダニがついて、部分的に毛が抜けた |
外で飼っていたためか、ダニがついて毛が部分的に抜けてしまったこともあります。
皮膚や毛の様子がおかしいときは、自分で判断せず、動物病院に相談してください。

長生きして介護が必要になるのは、私たち人間と一緒だね。
突然やってきたうさぎの斜頸

斜頸(しゃけい)とは、うさぎの首が左右どちらかに傾いたままになる症状のことです。
ポンちゃんは7歳の11月、突然、首が90度に曲がり、頭を持ち上げることも、まっすぐ歩くこともできず、動こうとするとぐるぐる回ってしまう状態になりました。
ここでは、斜頸になった日のポンちゃんの様子と、原因として考えられる病気、動物病院で受けた治療について、順番にお話しします。
前触れなく首が90度に傾いた日
ポンちゃんの斜頸は、何の前触れもなく、ある日突然始まりました。
斜頸は急に発症することが多いといわれていて、前の日まで元気だったとしても安心はできないようです。
2023年11月の初め、ポンちゃんの首は90度に「カクン」と曲がったままになり、最初の1週間は餌も水もほんのわずかしか口にできませんでした。
- 90度に曲がったままの首
- 持ち上げられない頭
- まっすぐ歩けず、ぐるぐる回る動き
- ほとんど減らない餌と水
思うように体を動かせず、よろけて餌や水のお皿をひっくり返してしまうのです。
その姿を見て、とても年を越せるとは思えないほど、心配をしました。
斜頸の原因になる病気
斜頸は病気の名前ではなく、いくつかの病気が原因で起こる症状です。
体のバランスをとるはたらきをする耳の奥や脳が、病気などで傷つくことで、首が傾いてしまいます。
| 原因として多いもの | 内容 |
|---|---|
| エンセファリトゾーン | 寄生虫の一種が脳などに入り込んで起こる感染症 |
| 中耳炎・内耳炎 | 細菌が耳の奥に入って起こる炎症 |
| そのほか | 頭のケガ、腫瘍など |
首の傾きのほかに、目が小刻みにゆれる、同じ方向にぐるぐる回る、転がってしまうといった様子が見られることもあります。
原因によって治療が変わるので、自分で判断せず、動物病院で調べてもらうことが大切です。
動物病院での治療と3週間の薬
首の傾きに気づいたら、できるだけ早く動物病院で診てもらいましょう。
早く治療を始めるほど、よくなる可能性が高まるといわれているからです。
ポンちゃんは動物病院で薬を出してもらい、3週間のあいだ、1日1回飲ませ続けました。
- 駆虫剤(粉の飲み薬)を1日1回
- 食欲を出す薬を1日1回
- 期間は3週間
3週間たつころには、首の傾きと食欲が少しずつ落ち着いてきたのです。
薬の種類や期間は原因や症状によって違うので、必ず獣医師の指示にしたがってください。
斜頸になったうさぎの介護

斜頸になったうさぎの介護で大切なのは、餌を食べやすくして、水も飲みやすくすることと、体をきれいに保つことです。
首が傾くと、うさぎは自分で上手に食べることも、毛づくろいをすることも難しくなり、飼い主の手助けが必要になります。
ここでは、ポンちゃんの介護で実際に役に立った工夫を、食器、牧草と野菜、体の汚れ、ブラッシングの4つに分けて紹介します。
ひっくり返りにくい低い食器
餌と水の食器は、浅くて安定感のあるものに変えましょう。
斜頸になると頭を持ち上げにくくなり、よろけた拍子に食器をひっくり返してしまうからです。
ポンちゃんも、よろけてフードや水のお皿をひっくり返していたので、低いトレーに取り替えました。
| 見直すところ | ポイント |
|---|---|
| 高さ | 頭を持ち上げなくても口が届く浅さ |
| 安定感 | 手が入ってもひっくり返りにくい形 |

色々な食器を試しているうちに、だんだん上手に食べられるようになったのよ。
床に置く牧草と一口サイズの野菜
牧草や野菜は、首を上げなくても食べられる形にしてあげてください。
高い位置にある牧草や、大きなままの野菜は、首が傾いたうさぎには食べにくいからです。
我が家では牧草を床に置き、野菜や果物は一口サイズに切って出すようにしました。
- 牧草は床に置く
- 野菜や果物は一口サイズに切る
- 大好きなにんじんの葉を週に2回ほど
大好きなにんじんの葉が少しずつ手に入ったので、週に2回ほど食べさせることができたのです。
ただし、まったく食べない状態が続くときは、流動食や点滴が必要になることもあるので、すぐに動物病院へ相談してください。
軟便の汚れと濡れタオルでのケア
斜頸のあいだは、体についた汚れをこまめに拭き取ることが欠かせません。
自分で毛づくろいができず、汚れたままにしておくと、皮膚が炎症を起こしてしまうからです。
ポンちゃんはおなかの調子もくずし、軟便の上で転んでしまうので、脇腹やおしり、足の裏まで汚れてしまいました。
- 濡れタオルでやさしく拭く
- 排せつ物はこまめに片付ける
- 牧草でおなかの調子を整える
濡れタオルで体を拭く毎日は1か月ほど続き、世話が追いつかないと感じることもありました。
軟便が続くときや、皮膚が赤くなっているときは、早めに動物病院で診てもらいましょう。
ブラッシングと毛のかたまりほぐし
毛づくろいができないあいだは、飼い主がブラッシングで手伝ってあげましょう。
腰やおしりのまわりの毛づくろいができなくなり、抜け毛がたまって固まってしまうからです。
我が家では1日1回ブラシをかけ、固まった毛は、ほぐしながら少しずつ取っていきました。
- 1日1回のブラッシング
- 腰とおしりのまわりを念入りに
- 毛のかたまりは、ほぐしながら少しずつ
それでも、うさぎが自分で毎日長い時間をかけてしている毛づくろいには、とてもかないません。

どこまでしてあげられるだろうかと不安な時もありました。
斜頸からの回復とグルーミング

ポンちゃんは、斜頸になってから2か月ほどで、少しずつ元気を取り戻していきました。
首の傾きはゆるやかになり、できなくなっていた毛づくろいも、自分なりのやり方を見つけて、また少しずつできるようになったのです。
ここでは、回復していくまでの様子と、そばで見ていて初めて気づいた、うさぎにとっての毛づくろいの大切さについてお話しします。
2か月でゆるやかになった首の傾き
斜頸になって2か月ほどたつと、首の傾きがゆるやかになっていました。
斜頸は首の傾きが残ることもありますが、多くのうさぎは慣れて、ふだんどおりに暮らせるようになるといわれています。
| 時期 | ポンちゃんの様子 |
|---|---|
| 最初の1週間 | 餌も水もほんのわずか |
| 3週間 | 薬を飲み続け、首の傾きと食欲が落ち着く |
| 1か月ほど | 濡れタオルで体を拭く毎日 |
| 2か月後 | 首の傾きがゆるやかに。毛づくろいも少しずつ |
首は重たそうに下を向いたままでしたが、最初のように「カクン」とは曲がらなくなりました。
足腰は弱々しく、よく転んでいましたが、しっかり食べて、お天気の日には大好きな庭に出られるまでになったのです。

病気が治ったのか、病気に慣れたのかは分かりませんが、ポンちゃんは本当に強い子だったのよ!
寄りかかって毛づくろい
ポンちゃんは、何かに寄りかかって体を支えることを覚えて、また自分で毛づくろいができるようになりました。
首が傾いたままの体に、ポンちゃん自身が少しずつ慣れていったのだと思います。
- 何かに寄りかかって体を支える
- 少しずつ自分で毛づくろい
- 届かないところは飼い主がブラシで手伝う
グルーミングが生きるために大切な理由
この経験から、グルーミング(毛づくろい)は、うさぎが生きるために必要な行動だと知りました。
うさぎは歯を使って毛のかたまりをほぐし、なめながら整えることで、全身の毛をきれいに保っていたのです。
それまで私は、ただきれい好きなんだなと思っていました。
- 歯で毛のかたまりをほぐす
- なめて毛並みを整える
- 1日の多くの時間をかけて全身を手入れする
自分でできなくなったとたんに体が汚れ、皮膚炎まで起こしてしまったのを見て、その大切さがよく分かったのです。
毛づくろいの様子がいつもと違うときは、体調の変化のサインかもしれないので、よく見てあげてくださいね。
高齢うさぎと暮らす工夫

高齢のうさぎと暮らすときは、体の変化に合わせて、暮らす場所を整えてあげることが大切です。
足腰や目が弱ってくると、若いころは平気だった段差や床、気温の変化が、うさぎの体に大きな負担をかけるようになります。
ここでは、段差と床の見直し、温度と体重の管理、そしていざというときに頼れる動物病院について、順番に紹介します。
段差と床のすべり対策
ケージや部屋の段差を減らし、床をすべりにくくしましょう。
年をとると筋肉が落ちて、段差につまずいたり、すべって転んだりしやすくなるからです。
| 場所 | 工夫 |
|---|---|
| 段差 | スロープやステップをつける |
| 床 | カーペットなどを敷いてすべりにくくする |
| トイレ | ふちの低いものに替える |
ポンちゃんも斜頸のあとは足腰が弱々しく、よく転んでいました。
転んでもケガをしにくいように、ぶつかりそうな物を片付けておくと安心です。
温度の管理と体重のチェック
高齢のうさぎは、若いころよりも温度の変化に弱くなります。
体力が落ちて、暑さや寒さが体にこたえやすくなるからです。
うさぎが快適に過ごせるのは室温18〜24℃、湿度40〜60%くらいといわれているので、エアコンで整えてあげましょう。
- 室温18〜24℃、湿度40〜60%を目安に
- 夏は留守中や夜もエアコンをつけたままに
- 体重を量って変化に早く気づく
年をとると太ったりやせたりと体重も変わりやすいので、気になる増減があれば動物病院に相談しましょう。
かかりつけの動物病院と健康診断
高齢になったら、少なくとも半年に1度は健康診断を受けるのがよいとされています。
年をとると病気にかかりやすくなるので、早く見つけることが大切だからです。
ただ、動物病院は犬や猫が専門のところも多く、うさぎを診てもらえるとはかぎりません。
- うさぎを診てくれる動物病院の場所
- 診察の曜日と時間
- 夜間や休日に相談できる先
斜頸のように突然やってくる症状もあるので、元気なうちにかかりつけの動物病院を決めておきましょう。
動物病院の探し方は、【10年飼ってわかった】うさぎの飼い方でも紹介しています。
うさぎの斜頸のよくある質問

ここでは、うさぎの斜頸と老化について、飼い主さんが不安になりやすい質問を6つまとめました。
気になる症状があるときは、この記事だけで判断せず、必ず動物病院に相談してください。
斜頸は治るのか、すぐ病院へ行くべきか、うつるのかといった疑問から、高齢期の目安や健康診断のことまで、ポンちゃんの体験もまじえてお答えします。
斜頸は治る?
原因や症状の重さによって違い、よくなることもあれば、首の傾きが残ることもあります。
早く治療を始めると改善しやすいといわれる一方で、治療のあとも傾きが残るうさぎは少なくないからです。
ポンちゃんは2か月ほどで傾きがゆるやかになりましたが、治ったのか、慣れたのかは、今でも分かりません。
首が傾いたらすぐ病院へ行くべき?
はい、様子を見ずに、できるだけ早く動物病院へ連れて行ってください。
早い対応が回復の可能性を高めるといわれていて、食べられない状態が続くと、それだけで命にかかわることもあるからです。
ポンちゃんも最初の1週間はほとんど食べられなかったので、食欲を出す薬も一緒に出してもらいました。
斜頸は人やほかのうさぎにうつる?
原因によっては、ほかのうさぎにうつることがあります。
原因のひとつであるエンセファリトゾーンは、感染したうさぎの尿を通して、ほかのうさぎにうつるとされているからです。
人をふくむ多くの動物に寄生するともいわれているので、トイレ掃除のあとは手を洗い、心配なときは動物病院や医師に相談しましょう。
斜頸になっても長生きできる?
斜頸になっても、長く一緒に暮らせることはあります。
症状が落ち着けば、首の傾きが残っていても、ふだんの暮らしを送れるうさぎが多いといわれているからです。
ポンちゃんは7歳で斜頸になりましたが、そのあともよく食べ、庭に出て、10歳まで長生きしましたよ!
うさぎは何歳から高齢?
一般には、6〜7歳を過ぎると高齢期といわれています。
このころから、足腰や目、毛並みなどに、年齢による変化が出やすくなるからです。
ポンちゃんも6年目から足のよろけや目のにごりが出てきたので、5〜6歳になったら、少しずつ暮らしを見直してあげるとよいでしょう。
高齢うさぎの健康診断はどのくらいの間隔?
少なくとも半年に1度が目安とされています。
うさぎは人よりもずっと早く年をとり、半年のあいだにも体の状態が大きく変わることがあるからです。
食欲やうんち、歩き方にいつもと違う様子があれば、健康診断を待たずに受診してください。
うさぎの斜頸と老化のまとめ

うさぎの斜頸は突然やってきますが、早めに動物病院へ行き、餌を食べやすく、水を飲みやすく工夫して、体を清潔に保ってあげることで、ポンちゃんは少しずつ元気を取り戻しました。
最後に、この記事のポイントを振り返りましょう。
- 高齢期の目安は6〜7歳ごろから
- 足腰・目・毛並み・トイレに出る老化のサイン
- 首の傾きに気づいたらすぐ動物病院へ
- 食器は浅く安定したものに、牧草は床に
- 汚れは濡れタオルで拭き、ブラッシングで手伝う
- 高齢になったら半年に1度の健康診断
首が傾いたポンちゃんを見たときは年を越せないのではと心配しましたが、世話をひとつずつ続けるうちに、ポンちゃんは自分の力で暮らしを取り戻していきました。
いま、うさぎの首の傾きや老化で不安な方は、あわてないで、まずは動物病院に相談するところから始めてみてください。
うさぎの飼い方の基本は【10年飼ってわかった】うさぎの飼い方で、気持ちや仕草は【鳴かないけど話してた】うさぎの気持ちがわかる仕草と足ダンの意味で、庭で飼うときの注意は【夜は必ず家の中へ】うさぎを庭で飼う前にで紹介しています。

突然の病気はびっくりするけど、慌てず寄り添ってあげてね!

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